NAME

Tripletail::Ini - 設定ファイルを読み書きする

SYNOPSIS

my $ini = $TL->newIni('foo.ini');

print $ini->get(Group1 => 'Key1');

$ini->set(Group2 => 'Key1' => 'value');
$ini->write('bar.ini');

DESCRIPTION

以下のような設定ファイルを読み書きする。

[HOST]
Debughost = 192.168.10.0/24
Testuser = 192.168.11.5 192.168.11.50
[TL@server:Debughost]
logdir = /home/tl/logs
errormail = tl@example.org
[TL:register@server:Debughost]
logdir = /home/tl/logs/register
[TL:register]
logdir = /home/tl/logs/register
[TL]
logdir = /home/tl/logs
errormail = tl@example.org
[Debug@remote:Testuser]
enable_debug=1
[Group]
Key=Value
[DB]
Type=MySQL
host=1.2.3.4
[Cookie]
expire=30day
domain=.ymir.jp
[Smtp]
host=localhost
TLのuse及び特化指定も参照する事
グループ名には "[" "]" 制御文字(0x00-0x20,0x7f,0x80-0x9f,0xff) 以外の半角英数字が使用可能。
全て大文字のグループ名は予約語の為、任意のグループ名としては使用は出来ない。
グループ名の"@" ":"は特化指定用の文字となる為、任意のグループ名には使用は出来ない。
空行は無視する
# で始まる行はコメントになる(writeを使用し書き出した場合、コメント行は反映されない)
連続行は対応しない
同じグループ名を複数記述した場合、一つのグループとして扱われる
同一項目は最初に書かれた物が有効になる(特化指定を使っている場合も同様であるため、通常は特化指定は非特化指定グループより先に書く必要性がある)
特化指定は グループ名:名称@server:Servermask@remote:Remotemask の順番で記述する必要性がある
初期にuseで指定されるiniファイル以外のiniファイルにもuseで指定した特化指定が有効となる
HOSTグループには、特化指定は使用できない

METHODS

$TL->newIni
$TL->newIni
$TL->newIni($file_path)

Tripletail::Ini オブジェクトを作成。 設定ファイルを指定してあればreadメソッドで読み込む。

read
$ini->read($file_path)

指定した設定ファイルを読み込む。

getFilePath
$fpath = $ini->getFilePath;

ファイルから設定を読み込んでいた場合、そのファイルパスを返す。 そうでなければ undef を返す。

write
$ini->write($file_path)

指定した設定ファイルに書き込む。 自動的に読み込まれる$INIに関しては書き込みは出来ない。 コメント行に関しては書き込まれないので注意が必要である。

existsGroup
$bool = $ini->existsGroup($group, $raw)

グループの存在を確認する。存在すれば1、しなければundefを返す。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で存在を確認する。

existsKey
$bool = $ini->existsKey($group => $key, $raw)

指定グループのキーの存在を確認する。存在すれば1、しなければundefを返す。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で存在を確認する。

getGroups
@groups = $ini->getGroups($raw)

グループ一覧を配列で返す。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で一覧を返す。

getKeys
@keys = $ini->getKeys($group, $raw)

グループのキー一覧を配列で返す。グループがなければ空配列を返す。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で確認し一覧を返す。

get
$val = $ini->get($group => $key, $default, $raw)

指定されたグループ・キーの値を返す。グループorキーがなければ$defaultで指定された値を返す。 $defaultが指定されなかった場合は die で例外を送出する。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で確認し値を返す。

$default は undef であっても構わない。

このメソッドはかつて $default が無く且つ値も存在しなければ undef を返していた。 その時の動作に基いて書かれた既存のコードとの互換性を得るためのオプションが存在する。 詳しくは "Ini パラメータ" を参照。

get_reloc
$val = $ini->get_reloc($group => $key, $default, $raw)

指定されたグループ・キーの値を返す。 基本的な動作及び引数は "get" と同様だが、値が .../ で始まるとき(若しくは...そのものの時)に、 ... 部分を ini ファイルのディレクトリ名で置き換える。 ("read" 以外で生成された Ini インスタンスの時は、この情報を持たないため処理されない。)

0.46 以降で利用可能。

set
$ini->set($group => $key => $value, $raw)

指定されたグループ・キーの値を設定する。グループがなければ作成される。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で作成する。 指定しない場合、現在利用可能な最も上位のグループに設定される。

const
$ini->const

このメソッドを呼び出すと、以後データの変更は不可能となる。

delete
$ini->delete($group => $key, $raw)

指定されたグループ・キーの値を削除する。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で確認し削除する。

deleteGroup
$ini->deleteGroup($group, $raw)

指定されたグループを削除する。 $rawに1を指定した場合、特化指定を含んだグループ文字列で確認し削除する。

Ini パラメータ

Tripletail::Ini クラス自体の動作を設定するためのパラメータ。

use Tripletail qw(foo.ini); に与えられたシステム設定用 ini ファイルに書かれたものが参照される。

グループ名は "Ini" とする。例:

[Ini]
treat_absent_values_as_undef = true
treat_absent_values_as_undef
tread_absent_values_as_undef = true

非推奨オプション。true を指定した場合、 get メソッドにデフォルト値が与えられていないのに要求したキーに対する値が存在した場合に die することなく undef を返す。

SEE ALSO

Tripletail

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    This framework is free software; you can redistribute it and/or modify it under the same terms as Perl itself

    このフレームワークはフリーソフトウェアです。あなたは Perl と同じライセンスの 元で再配布及び変更を行うことが出来ます。

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