名前

Class::DBI::Plugin::Iterator - Class::DBI用の(ちゃんとした)イテレータ

概要

package CD;
use base qw(Class::DBI);
__PACKAGE__->set_db(...);

use Class::DBI::Plugin::Iterator;	# ←これを追加

package main;
use CD;
my $itr = CD->retrieve_all;		# この時点ではデータを取得しない
my @discs = $itr->slice(0,9);		# この時点でデータを10件取得する

my $new_it = $itr->slice(10,19);	# Class::DBI::Iteratorオブジェクトを返す

説明

Class::DBI の標準のイテレータはマッチした全部の行を取得してしまいますが、Class::DBI::Plugin::Iterator を使えば一部だけ取得するようになります。

このイテレータは基本的には Class::DBI::Iterator と同じように動作します。 (いくつかの拡張をしています)

スカラーコンテキスト以外の時は、通常通りの結果を返します。

オプション

prefetch

先読みする件数を指定する。

use Class::DBI::Plugin::Iterator prefetch => 5;	# 5件の先読みをする

driver

データベース特有の機能を使った Class::DBI::Plugin::Iterator のサブクラスを指定する。

use Class::DBI::Plugin::Iterator driver => 'mysql4';	# MySQL4用のものを使う

注意

LIMIT ... OFFSET ... 構文を使っているので、それが使えないデータベースでは使えません。 そういうときは、対応するような Class::DBI::Plugin::Iterator::* サブクラスを作ると良いでしょう。 現在は MySQL3.x 用と MySQL4.x 用を同梱しています。 (Class::DBI::Plugin::Iterator::mysql3、Class::DBI::Plugin::Iterator::mysql4)

countを取得するSQLがエラーになる場合、全件取得して件数を返します。 countしたときに極端にパフォーマンスが落ちる場合は、このケースかもしれません。

また、ひょっとするとうまく動かない SQL があるかもしれません。

参照

Class::DBI, Class::DBI::Iterator

著者

Takuji ASAKURA, <asakura@weakpoint.jpn.org>