NAME

Tripletail::Value - 値の検証や変換

SYNOPSIS

my $value = $TL->newValue('null@example.org');

if ($value->isEmail) {
    print $value->get . " is a valid email address.\n";
}

# null@example.org を表示
print $value->convWide->get . "\n";

DESCRIPTION

セットした値1つの形式をチェックし、または形式を矯正する。

値を文字列として扱う場合は、常に UTF-8 である事が前提となる。

METHODS

一般

$TL->newValue
$val = $TL->newValue
$val = $TL->newValue($value)

Tripletail::Value オブジェクトを作成。 引数があれば、その引数で set が実行される。

set
$val->set($value)

値をセット。

get
$value = $val->get

矯正後の値を取得。

set系

setDate
$val->setDate($year, $month, $day)

年月日を指定してYYYY-MM-DD形式でセットする。 日付として不正である場合はundefがセットされる。

setDateTime
$val->setDateTime($year, $month, $day, $hour, $min, $sec)

各値を指定して時刻をYYYY-MM-DD HH:MM:SS形式でセットする。 時刻として不正である場合はundefがセットされる。 $min、$secは省略でき、省略時は0が使用される。

setTime
$val->setTime($hour, $min, $sec)

各値を指定して時刻をHH:MM:SS形式でセットする。 範囲は00:00:00~23:59:59までで、時刻として正しくない場合はundefがセットされる。 $min、$secは省略でき、省略時は0が使用される。

get系

getLen
$n_bytes = $val->getLen

バイト数を返す。

getSjisLen
$n_bytes = $val->getSjisLen

Shift_Jisでのバイト数を返す。

getCharLen
$n_chars = $val->getCharLen

文字数を返す。

getAge
$age = $val->getAge
$age = $val->getAge($date)

YYYY-MM-DD形式の値として、$date の日付での年齢を返す。省略可能。 日付の形式が間違っている場合はundefを返す。

デフォルトは現在の日付。

getRegexp
$regexp = $val->getRegexp($type)

指定された$typeに対応する正規表現を返す。 対応する$typeは次の通り。

hira ひらがなに対応する正規表現を返す。

kata カタカナに対応する正規表現を返す。

numbernarrow 半角数字に対応する正規表現を返す。

numberwide 全角数字に対応する正規表現を返す。

is系

isEmpty
$bool = $val->isEmpty

値が空(undefまたは0文字)なら1。 そうでなければundefを返す。

isWhitespace
$bool = $val->isWhitespace

半角/全角スペース、タブのみで構成されていれば1。 そうでなければundefを返す。値が0文字やundefの場合もundefを返す。

isBlank
$bool = $val->isBlank

値が空(undefまたは0文字)であるか、半角/全角スペース、タブのみで構成されていれば1。 そうでなければundefを返す。値が0文字やundefの場合もundefを返す。

isPrintableAscii
$bool = $val->isPrintableAscii

文字列が制御コードを除くASCII文字のみで構成されているなら1。 そうでなければundefを返す。値が0文字やundefの場合もundefを返す。

isWide
$bool = $val->isWide

文字列が全角文字のみで構成されているなら1。 そうでなければundefを返す。値が0文字やundefの場合もundefを返す。

isPassword
$bool = $val->isPassword
$bool = $val->isPassword(@spec)

文字列がisPrintableAsciiを満たして且つ指定された要素を含んでいれば真を, そうでなければ偽を返す.

指定された文字以外が入っていることに関しては考慮しない.

@spec に指定できるのは, alpha, ALPHA, digit, symbol の いずれかの文字列若しくは文字を含んだ配列リファレンス. 指定しなかった場合のデフォルト値は, qw(alpha ALPHA digit symbol) となる.

記号に含まれるものは以下の32文字. (0.44以前では空白文字も含めた33文字でした)

! " # $ % & ' ( ) * + ' - . /
: ; < = > ? @   [ \ ] ^ _ `  { | } ~
isZipCode
$bool = $val->isZipCode

7桁の郵便番号(XXX-XXXX形式)なら1。 そうでなければundefを返す。

実在する郵便番号かどうかは確認しない。

isTelNumber
$bool = $val->isTelNumber

電話番号(/^\d[\d-]+\d$/)なら1。 そうでなければundefを返す。

数字で始まり、数字で終わり、ハイフン(-)が一つ以上あり、その間が数字とハイフン(-)のみで構成されていれば電話番号とみなす。

isEmail
$bool = $val->isEmail

メールアドレスとして正しい形式であれば1。 そうでなければundefを返す。

isMobileEmail
$bool = $val->isMobileEmail

メールアドレスとして正しい形式であれば1。 そうでなければundefを返す。

但し携帯電話のメールアドレスでは、アカウント名の末尾にピリオドを含んでいる場合がある為、これも正しい形式であるとみなす。

携帯電話キャリアのドメイン名を判別するわけではないため、通常のメールアドレスも 1 を返す。

isInteger($min,$max)
$bool = $val->isInteger
$bool = $val->isInteger($min,$max)

整数で、かつ$min以上$max以下なら1。$mix,$maxは省略可能。 そうでなければundefを返す。 空もしくはundefの場合は、undefを返す。

デフォルトでは、最大最小のチェックは行わなず整数であれば1を返す。

isReal($min,$max)
$bool = $val->isReal
$bool = $val->isReal($min,$max)

整数もしくは小数で、かつ$min以上$max以下なら1。$mix,$maxは省略可能。 そうでなければundefを返す。 空もしくはundefの場合は、undefを返す。

デフォルトでは、最大最小のチェックは行わなず、整数もしくは小数であれば1を返す。

isHira
$bool = $val->isHira

平仮名だけが含まれている場合は1。 そうでなければundefを返す。値が0文字やundefの場合もundefを返す。

isKata
$bool = $val->isKata

片仮名だけが含まれている場合は1。 そうでなければundefを返す。値が0文字やundefの場合もundefを返す。

isExistentDay
$bool = $val->isExistentDay
$bool = $val->isExistentDay(format => 'YMD',date_delim => '-')
$bool = $val->isExistentDay(date_delim_optional => '-')

YYYY-MM-DDで設定された日付が実在するものなら1。 そうでなければundefを返す。

引数を省略した場合はYYYY-MM-DDで設定された日付のみチェックする。

fomrat 日付フォーマットを指定する。省略可能。 省略時は'YYYYMMDD'が指定される。 'YYYYMMDD' 'YMD'

date_delim 日付区切り文字を指定する。区切り文字は複数指定可能。 省略時は-が指定される。

date_delim_optional 日付区切り文字を指定する。指定した区切り文字と区切り文字なしを対象とする。 formatは'YYYYMMDD'のみ指定可能。 date_delimと同時に指定する事は出来ない。 省略可能。

isExistentTime
$bool = $val->isExistentTime
$bool = $val->isExistentTime(format => 'HMS',time_delim => ':')
$bool = $val->isExistentTime(time_delim_optional => ':')

HH:MM:SSで設定された時刻が実在するものなら1。 そうでなければundefを返す。

引数を省略した場合はHH:MM:SSで設定された時刻のみチェックする。

fomrat 時刻フォーマットを指定する。省略可能。 省略時は'HHMMSS'が指定される。 'HHMMSS' 'HMS'

time_delim 時刻区切り文字を指定する。区切り文字は複数指定可能。 省略時は:が指定される。

time_delim_optional 時刻区切り文字を指定する。指定した区切り文字と区切り文字なしを対象とする。 formatは'HHMMSS'のみ指定可能。 time_delimと同時に指定する事は出来ない。 省略可能。

isExistentDateTime
$bool = $val->isExistentDateTime
$bool = $val->isExistentDateTime(format => 'YMD HMS',date_delim => '-/',time_delim => ':')
$bool = $val->isExistentDateTime(date_delim_optional => '-/',time_delim_optional => ':')

YYYY-MM-DD HH:MM:SSで設定された日付時刻が実在するものなら1。 そうでなければundefを返す。

引数を省略した場合はYYYY-MM-DD HH:MM:SSで設定された日付時刻のみチェックする。

fomrat 日付時刻フォーマットを指定する。省略可能。 省略時は'YYYYMMDD HHMMSS'が指定される。 'YYYYMMDD HHMMSS' 'YMD HHMMSS' 'YYYYMMDD HMS' 'YMD HMS'

date_delim 日付区切り文字を指定する。区切り文字は複数指定可能。 省略時は-が指定される。

time_delim 時刻区切り文字を指定する。区切り文字は複数指定可能。 省略時は:が指定される。

date_delim_optional 日付区切り文字を指定する。指定した区切り文字と区切り文字なしを対象とする。 formatは'YYYYMMDD HHMMSS'のみ指定可能。 date_delimと同時に指定する事は出来ない。 省略可能。

time_delim_optional 時刻区切り文字を指定する。指定した区切り文字と区切り文字なしを対象とする。 formatは'YYYYMMDD HHMMSS'のみ指定可能。 time_delimと同時に指定する事は出来ない。 省略可能。

isGif
$bool = $val->isGif
isJpeg
$bool = $val->isJpeg
isPng
$bool = $val->isPng

それぞれの形式の画像なら1。 そうでなければundefを返す。

画像として厳密に正しい形式であるかどうかは確認しない。 ( file(1) 程度の判断のみ。)

isHttpUrl
$bool = $val->isHttpUrl

"http://" で始まる文字列なら1。 そうでなければundefを返す。

isHttpsUrl
$bool = $val->isHttpsUrl

"https://" で始まる文字列なら1。 そうでなければundefを返す。

isLen($min,$max)
$bool = $val->isLen($min,$max)

バイト数の範囲が指定値以内かチェックする。$mix,$maxは省略可能。 範囲内であれば1、そうでなければundefを返す。

isSjisLen($min,$max)
$bool = $val->isSjisLen($min,$max)

Shift-Jisでのバイト数の範囲が指定値以内かチェックする。$mix,$maxは省略可能。 範囲内であれば1、そうでなければundefを返す。

isCharLen($min,$max)
$bool = $val->isCharLen($min,$max)

文字数の範囲が指定値以内かチェックする。$mix,$maxは省略可能。 範囲内であれば1、そうでなければundefを返す。

isPortable
$bool = $val->isPortable

機種依存文字以外のみで構成されていれば1。 そうでなければ(機種依存文字を含んでいれば)undefを返す。

値が0文字やundefの場合は1を返す。

機種依存文字は、以下の文字を指す。

Shift_JISコード上でのNEC選定IBM拡張文字(89-92区)、IBM拡張文字(115-119区)、特殊文字エリア、JIS外字エリア、MAC外字及び縦組用、 JIS領域外の13区の記号。 Unicode上でのプライベート領域(U+E000~U+F8FF、U+F0000~U+10FFFF)。

携帯絵文字も機種依存文字に含まれる。(文字コード変換によってUnicode上でのプライベート領域にマップされる)

isPcPortable
$bool = $val->isPcPortable

携帯絵文字以外で構成されていれば1。 そうでなければ(携帯絵文字を含んでいれば)undefを返す。

携帯絵文字は、文字コード変換によって Unicode上のプライベート領域(U+FF000~U+FFFFF)に マップされます。この領域の文字があるかで判定を行います。

isDomainName
$bool = $val->isDomainName

ドメイン名として正当であれば 1 を返し、そうでなければ undef を返す。

isIpAddress
$bool = $val->isIpAddress($checkmask)

$checkmaskに対して、設定されたIPアドレスが一致すれば1。そうでなければundef。

$checkmaskは空白で区切って複数個指定する事が可能。

例:'10.0.0.0/8 172.16.0.0/12 192.168.0.0/16 127.0.0.1 fe80::/10 ::1'。

isDateString
$bool = $val->isDateString('%Y/%m/%d')

日付フォーマット文字列で指定された形式に沿っていれば1。そうでなければundef。 フォーマット文字列は Tripletail::DateTime#strFormat のものと同一である。

isChar
 $bool = $val->isChar($format)

$format ::= 'digit' | 'alpha' | 'loweralpha' | 'upperalpha' | ARRAYREF of char

指定された文字のみで構成されていれば 1 、そうでなければ undef 。

空文字列に対しては undef を返す。

conv系

convHira
$val->convHira

ひらがなに変換する。

convKata
$val->convKata

カタカナに変換する。

convNumber
$val->convNumber

半角数字に変換する。

convNarrow
$val->convNarrow

全角文字を半角に変換する。

convWide
$val->convWide

半角文字を全角に変換する。

convKanaNarrow
$val->convKanaNarrow

全角カタカナを半角に変換する。

convKanaWide
$val->convKanaWide

半角カタカナを全角に変換する。

convComma
$val->convComma

半角数字を3桁区切りのカンマ表記に変換する。

convLF
$val->convLF

改行コードを LF (\n) に変換する。

convBR
$val->convBR

改行コードを <BR>\n に変換する。

force系

forceHira
$val->forceHira

ひらがな以外の文字は削除。

forceKata
$val->forceKata

カタカナ以外の文字は削除。

forceNumber
$val->forceNumber

半角数字以外の文字は削除。

forceMin($max,$val)
$val->forceMin($max,$val)

半角数字以外の文字を削除し、min未満なら$valをセットする。$val省略時はundefをセットする。

forceMax($max,$val)
$val->forceMax($max,$val)

半角数字以外の文字を削除し、maxより大きければ$valをセットする。$val省略時はundefをセットする。

forceMaxLen($max)
$val->forceMaxLen($max)

最大バイト数を指定。超える場合はそのバイト数までカットする。

forceMaxUtf8Len($max)
$val->forceMaxUtf8Len($max)

UTF-8での最大バイト数を指定。 超える場合はそのバイト数以下まで UTF-8の文字単位でカットする。

forceMaxSjisLen($max)
$val->forceMaxSjisLen($max)

SJISでの最大バイト数を指定。超える場合はそのバイト数以下まで SJISの文字単位でカットする。

forceMaxCharLen($max)
$val->forceMaxCharLen($max)

最大文字数を指定。超える場合はその文字数以下までカットする。

forcePortable
$val->forcePortable

機種依存文字を削除。(携帯絵文字も機種依存文字に含む)

詳しい判定条件は "isPortable" メソッドを参照。

forcePcPortable
$val->forcePcPortable

携帯絵文字を削除。

詳しい判定条件は "isPcPortable" メソッドを参照。

その他

trimWhitespace
$val->trimWhitespace

値の前後に付いている半角/全角スペース、タブを削除する。

countWords

全角/半角スペースで単語に区切った時の個数を返す。

strCut
@str = $val->strCut($charanum)

指定された文字数で文字列を区切り、配列に格納する。

strCutSjis
@str = $val->strCutSjis($charanum)

Shift_JISコードに変換した際に、指定されたバイト数以下になるように 文字列を区切り、配列に格納する。

strCutUtf8
@str = $val->strCutUtf8($charanum)

UTF-8コードに変換した際に、指定されたバイト数以下になるように 文字列を区切り、配列に格納する。

genRandomString
$randomstring = $val->genRandomString($length)
$randomstring = $val->genRandomString($length, \@types)

$length で指定された文字列長のランダムな文字列を生成する。 使用する文字の種類は配列リファレンスで指定する。 小文字アルファベット、大文字アルファベット、数値に関してはそれぞれ、 alphaALPHAnum で指定が可能。

文字種を省略した時にデフォルトで使われる文字は以下の通り:

    2 3 4 5 6 7 8  
a   c d e f g h         m n   p   r   t u v w x y z
A B C D E F G H   J K L M N   P   R S T U V W X Y Z
detectMobileAgent
$charset = $val->detectMobileAgent()

User-Agent 文字列から携帯電話の文字コード名を判別して返す。返される文字列は 'sjis-au' のような Unicode::Japanese の文字コード名になる。判別できなかった場合は undef を返す。

判別に使われる規則は次の通り。

UserAgent が
  DoCoMo     で始まる  → sjis-imode
  ASTEL      で始まる  → sjis-doti
  Vodafone   で始まる  → utf8-jsky
  Vemulator  で始まる  → utf8-jsky
  SoftBank   で始まる  → utf8-jsky
  Semulator  で始まる  → utf8-jsky
  MOT-       で始まる  → utf8-jsky
  J-PHONE    で始まる  → sjis-jsky
  J-EMULATOR で始まる  → sjis-jsky
  UP.Browser で始まる  → sjis-au

SEE ALSO

Tripletail

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